へいわってすてきだね
Mar
2015
16

へいわってなにかな。
ぼくはかんがえたよ。
おともだちとなかよし。
かぞくが、げんき。
えがおであそぶ。
ねこがわらう。
おなかがいっぱい。
やぎがのんびりあるいている。
けんかしてもすぐなかなおり。
ちょうめいそうがたくさんはえ、
よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。
みなとにはフェリーがとまっていて、
うみには、かめやかじきがおよいでいる。
やさしいこころがにじになる。
へいわっていいね。へいわってうれしいね。
みんなのこころから、
へいわがうまれるんだね。

せんそうはおそろしい。
「ドドーン、ドカーン」
ばくだんがおちてくるこわいおと。
おなかがすいて、くるしむこども。
かぞくがしんでしまってなくひとたち。

ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。
このへいわが、ずっとつづいてほしい。
みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。

へいわなかぞく、
へいわながっこう、
へいわなよなぐにじま、
へいわなおきなわ、
へいわなせかい、
へいわってすてきだね。

これからも、ずっとへいわがつづくように
ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ。

この詩はご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、
沖縄県与那国町立久部良小学校、当時1年の安里有生(あさとゆうき)君が書いたものです。沖縄県平和祈念資料館が募集した「平和のメッセージ」に寄せられた1690点の中から選ばれたそうです。
平成25年6月23日、沖縄戦の戦没者を悼む「慰霊の日」追悼式で本人が読み上げました。
そのときの様子がこちらです→□
この姿が可愛いらしくて、詩の内容の素直で豊かな感性が心に響きました!
この詩に絵本作家の長谷川義史氏が絵をつけて絵本になったのを知り、早速購入して去年、一年生になったばかりの孫に送りました。
沖縄の子供たちは道徳の時間に平和教育を受け、沖縄戦のことも勉強したのでしょう。だからこの詩のような与那国島の自然の平和な様子が「当たり前」ではないことも勉強したのでしょうね。
この辺の子供たちには「戦争」というものがどのように教育されているのか、まだ孫からは感想を聞いていないのでわかりません。
一年生になったばかりの子にはまだちょっとピンとこなかったなとも思いましたが、この安里有生君のように「へいわってすてきだね」と素直に感じることが出来る子になって欲しいと願っています。