ドライブ旅行Ⅱ
Sep
2020
07

(・・・つづき)
4日に宿泊予定の宿は姉の大学時代の友人が女将をされている所でした(そもそもこのコロナ禍見舞いもあって思いついた旅行のようです)。

で、通行止めになっていて慌てて電話しました!
どうも途中に「この先通行止め」と言う看板が出ていたはずらしいのですが、気付かず来てしまったようです。
結局オレンジラインを五所神社まで戻り、くの字に平行している街中の道路を走ってようやく着きました。
「青巒荘」という奥湯河原温泉で一番古い旅館とのことです。
友人の女将が嫁いだご主人のおじい様がこの奥湯河原を開墾しているときに偶然、温泉を見つけたそうです。言わば、奥湯河原の大恩人ではありませんか!!
今年は90周年記念ということで、廊下に昔の写真や年表などが貼られていました。

確かに古い建物ですが、周りの景色に溶け合って、お部屋からの眺めの奥深い緑の山は心落ち着きます。
さっそく、野天風呂につかって疲れを取りました!

(写真は「青巒荘」のHPよりお借りしました)
白龍の滝を背景にして、まさに「仙境野天風呂」で、凛とした空間のお風呂で身も心も癒されました。
何しろ貴船神社の84段がかなり効いていた足でしたから。

お風呂から上がって夕食。

お刺身、カニ、アワビ、鯛のしゃぶしゃぶ、エビフライ・・・1年分のご馳走をいただいたよう!!
普段が粗食でしかも少食なのでもう大変!
本当はこちらで夕食のメニュー(のランク?)も決めておくのでしょうが、すべてお任せにしていたものですからきっとお気遣いをしていただいたのでしょう。
あまりにたくさんで、残さなくてはいけない罪悪感がいっぱいでした。

案の定、朝食も。

これにあとから茶碗蒸しとご飯とみそ汁が運ばれてきます。

最近の旅館やホテルの朝食はビュッフェスタイルが多くなっていますが(今はコロナで部屋食も多いそうですが)、それがいいですね。好きなものを好きなだけ分けていただく。無駄にならないですからね。
本当にお心遣いも無駄にしてしまったようで申し訳なかったです。
帰りにお土産まで頂戴して、実際「コロナ見舞い」になったのだろうか?
甚だ疑問です。

「アブラツツジ」

各お部屋もそうですが、館内のあちこちにセンス良く活けられているお花や掛け軸、絵画の額、すべて女将である友人が選んで季節ごとに掛けかえているそうです。
そういう気配りが宿の印象にも加えられますね。

さて翌日、5日も上天気。九州・沖縄方面の台風10号情報を聞きながら、こちらはいい気なものです!

この日は箱根へ。
芦ノ湖畔のお洒落なカフェでティータイム。
芦ノ湖を見渡すテラス席もありましたが、我々は中で。

こんなパフェと紅茶をいただきました!
ちょっとこういうものも食べてみたくなる頃でした。

今日の目的地は「ポーラ美術館」
立地も建物も展示品も素晴らしい!!

企画展は「モネとマティス もうひとつの楽園」でした。
昨日の朝、NHKの日曜美術館で放映されたようですね。夜になって気付いたのであとの祭りです。来週、夜の再放送を見てみます。

モネはジヴェルニーの庭を、マティスは室内の空間を旅先などで購入したテキスタイルや調度品で飾りつけ、絵の題材にして「もうひとつの楽園」を作り上げたようです。

常設展示の収蔵品もルノワール・セザンヌ・ゴッホ・シャガール・ピカソ・藤田嗣治・杉山寧・岸田劉生・・・・そうそうたる方たちの作品が拝見できて満足でした。

小腹も空いたので館内のカフェへ。


Café「TUNE」 フロアに溶け込んでます。


(メニューの画像はHPよりお借りしました)
「ロブスターのホットサンド」と「ハムとベーコンのホットサンド」を2皿ずつ頼んでそれぞれシェアしたのは言うまでもないことです(笑)。


そしてデザートに頼んだこれは企画展にちなんで、モネの《睡蓮》をイメージしたスイーツです。
ライチのジュレに睡蓮に見立てた季節のフルーツやミントの葉をちりばめ、仕上げに目の前でノンアルのスパークリングワインを注いでくれます。
「おっ洒落~!」なのですが、オーダーは1皿なので回し食べ。
食べ方がお洒落じゃない(笑)。


この美術館は遊歩道を通りメインの入り口までの景色がきっと素晴らしいのでしょうが・・・。
駐車場を出て入り口方面に向かおうとしたら、警備の人に声を掛けられました。
「こちらの近道をご利用になりますか?」
「え?」言っている意味がわからずキョトンとしていましたら
「失礼ですが、足がご不自由なようですので」と。
そういえば、姉は自宅で思い切り背中を打って倒れて以来、杖があると歩くには楽、という程度でノルディックウォーキングさながらの杖をいつも使って歩いているのでした!

「近道? ここから結構歩くんですか?」
「かなり歩きます」
暑かったということもあって、それならとお言葉に甘えました。

駐車場を出たすぐの所。本来はここを左に曲がってだいぶ歩くようですが、このまままっすぐ正面のドアを開けたら、すぐそこで消毒薬が置いてあり、体温チェックをされ、目の前に広がった先はさっきのカフェの上の階でした!
「近っ!!」
姉の杖のおかげでこちらも楽でした(笑)。
遊歩道を歩いてみたかった気もしますけど・・・。
帰りは出るときだけ、土砂降りの雨だったので傘もお借りして結局、同じところから出ました。


箱根は結局この「ポーラ美術館」だけの見学でしたが、お天気にも恵まれ、箱根駅伝の山登りのコースも車でとはいえ、すごさを体感し、いい旅ができました!

運転上手な姪や、隣でスマホやタブレット片手に文句を言われながらナビをしてくれたお義兄さん。おかげさまで久しぶりの楽しい旅ができました!

ありがとうございましたm(__)m