敬老の日
Sep
2013
13

きょうの305店内で。

いつもいらっしゃるお客様。
お母様にと2枚ブラウスを選ばれお買い上げいただきました。
以前にも当店でお買い上げいただいた洋服を、デイケアに行くときに着ていくと、褒められたとか・・。
いくつになってもおしゃれは嬉しいものです。

それを聞いていたお友達。
「Uさんのお母さんはしっかりしているからいいわよ!うちなんか
『どなたさんでしたっけね?どこかでお会いしたことがありましたよねエ?』・・って言うのよ!!」
「えっ!?(そんなこと仰るのは)ご自分のお母さんですか?」と私。
「そうよ!自分の親よ!!」
なんだか、つらい現実・・・と思っていたら、お母様にブラウスを購入したUさん曰く
「あら!私もこのあいだ実家に帰って父に
『お父さん、私誰だかわかる?』って聞いたら
『わかるに決まってるでしょう!』って言うからさ
『じゃ、名前を言ってみて!』って言ったら
『もったいなくって言えない』って言うのよ!」
傑作!大笑い!!そして・・
「母が私のこと『のりこ!』って呼ぶのを聞いて父が
『のりちゃん!』なんて言うのよ!」
「じゃ、お父さんは呆けてないんだ!」とお友達。
「いやいや、私今まで父から<のりちゃん>なんて呼ばれたことないのよ!<・・ちゃん>なんて孫かと思っているんじゃない!」
結局呆けているようでした・・・
「なんか、可愛くなっちゃうわよね」
と言いながらお二人とも出て行かれました。
お二人ともこの三連休でご両親たちに会いにご実家に帰られるそうです。

一人店内に残ったまったく別のお客様。
「さっきの話じゃないけどさァ、やっぱり<敬老の日>にはみんな実家に帰るのよねエ。うちも87歳の母がいるから帰りたいんだけど気を使っちゃうのよね」
「え?誰に?お嫁さん?」
「そう、だから日帰りで行くと言っても母の方が来なくていいって言うのよ」
お母様もお嫁さんが忙しい思いをすることに気兼ねしてそう言うらしいのだ。
それも寂しい話。
「でも、お元気ならなおさら今のうちに会っておかなくちゃ絶対後悔するよ!」
と言ったのですが、人それぞれですからね。

私には残念ながら介護すべき両親もすでに他界していて、皆の話はまるで他人事なのですが、そのうち自分が介護される身になって小さくなっているのでしょうか・・
呆けてしまう事だけはいやだと思っていましたが、
かわいく呆けてしまうのも悪くないかな・・と<敬老の日>を前に思った一日でした。