横向温泉への旅1
Aug
2023
18

姪の発案で「夏休みに温泉に行きませんか」と言う。
渋好みの姪っ子なので行き先は、福島のご夫婦二人だけでやっている所謂“ひなびた”温泉。
横向温泉 滝川屋旅館です。

事前情報はいつもネット検索
でもHPなどないし、泊まった人の口コミとかブログの情報のみ

それによると今のご主人は7代目とか。
昔は湯治場でもあったそうです。
現在は1日1組か2組のお客様、限定とのこと。

1番のネックは湯温。
32°cだの35°cだの・・それって水風呂に近くない?
私はどちらかと言うと「熱湯にサッと」タイプなので不安・・

最終的には宿に問い合わせたところ38°cとか・・・それならしばらく浸かっていれば温まるのかな?
この暑い最中だしぬるいくらいの方がいいのかも?

・・ということで姪の運転の車で姉と3人旅が決まりました!

台風7号の情報も気になりつつ、結局西の方へそれてくれたので予定通り16日の朝に出発しました!
先ずは関越道の鶴ヶ島JCTで圏央道に入り久喜白岡JCTで東北自動車道へ
そして最初の休憩場所 佐野SA「さのまる像」が可愛かったからパチリ。
“佐野ラーメン”有名だよね!
トイレ休憩と姉が用意してくれたおにぎりで軽く腹ごしらえ。
おにぎりが思いのほか美味しい!!

宿へ行く前に猪苗代湖近くの道の駅で再びトイレ休憩
駐車場に車を停めて、あの辺にいけば猪苗代湖が見えるかな〜?と少し歩きかけましたが湖面は向こうに見えども行き着くのは、歩いては無理!との判断で諦めました。

山道を登って行き、到着したのは4時過ぎ。

山の中に佇む古い宿

向かい側には水車小屋。水車がまわっています。
後で伺った話ですが先代のお兄様が蕎麦打ちをしてお蕎麦もお出ししようと考えてのことで作ったそうです(結局今はお二人だけでそこまで手は回らず、水車が回っているだけです)。


玄関に入るといきなり大きな石がお出迎え。
「この石は元々ここにあったんですか?それとも後から運んだんですか?」と伺うと、とても退かせないのでこのままの状態で設計したそうですよ。

早速お部屋に案内していただきました!
建て増しした新館の奥のお部屋で、思いのほか大きくて綺麗で沢の流れの音と深い緑が絶景でした!
手前右にはすでに3組の布団が敷かれていました。
一服して、さてさて、どんな温泉か・・・
この日はもう1組、一人だけの男性のお客様がいらっしゃるとのことで、お風呂は早い者勝ちの交代制です。
浴場へ行く通路の前にホワイトボードが用意されていて、先に使用した人が〇〇時まで使用中と記入しておくのです。
幸いもう一人の方は、すでに入浴は済まされているようでしたので、いつでもどうぞ、ということでした。
温泉場への道のりは遠い・・階段だらけ
中二階みたいな所にも部屋が。何の部屋だかわからない??

途中、「女湯」と「混浴」と矢印があったのでとりあえず「女湯」の方へ
姪が「なんか湯気もたってないよ・・」
湯船に手を突っ込んでみたら
「冷たい・・!」
「こっちじゃないね」と混浴の方へ戻ります。

そこに行くまでもこんな石があちこちに。
始めに石ありきで建てた旅館なんですね。

混浴の方の脱衣所です。
左側のガラス戸を開けて入ります。

3つに分かれている浴槽
一番大きい手前の浴槽が一番ぬるいお湯です。体温より低いです。これが32°cぐらいかもしれない。
私はまず手始めにここに浸かりました。
サウナの後の水風呂は絶対入れないけどここなら大丈夫!
その次に上の方の左側。ここが35°cぐらいなのかな〜?
さっきより温かいので満足。
それから最後に38°cだという竹筒のようなものから常に源泉が流し込まれている浴槽に浸かりました。
天国!!
3人でおしゃべりしながらかなり長い間浸かっていました!
だって、他に誰も来ないし、暇だし、浸かっているしかないし(笑)・・

でもお湯に浸かっているのに、何だかトイレに行きたくなちゃって・・・
「ごめん、私先に上がるわ!」・・・という始末。
入る前にちゃんと済ませたのに。
お風呂に入りながら冷える??

いえいえ、浴衣を着た後はすっかり温まって夕食タイムに準備OKでした!


希望した時間に食堂へ行くと3人分支度してありました。


ここの食事は女将さんの全て手作り。
山菜も旅館の前の庭で今朝、摘んできたものとか、新鮮そのもの。
右上から反時計回りに
馬刺し・ミズetc.の野菜サラダ・ナスときのこの佃煮?・ゴーヤとベーコンの卵とじ・じゅんさい・中央にトウモロコシ・お盆の外に筍の味噌汁

あとから、天ぷら(海老・山葡萄の葉・紫蘇で包んだカボチャ・トウモロコシ・わらび・・・下の黒いのは忘れました)

そのあと、牛肉のトマトすき焼き風(?)
青味にピーマン。
トマトの酸味がなお、肉を柔らかくさせるのか、ジューシーで甘じょっぱくておいしかったです!
デザートに梨を出してくれて大満足の夕食でした!
お腹がいっぱいにもなり過ぎず、ちょうどいい満足感。

夜はいつも通り1回トイレに起きたものの、エアコンもなしで窓も開けず、厚い重た目の掛け布団。それだけ涼しいということでしょうか。
すぐに寝付けてよく眠れたと思います。
私は枕が変わるといつも、人の寝息を聴きながらひたすら焦って寝付けない質なのですが、いつの間にかぐっすり眠れたのはぬる湯の長風呂のおかげでしょうか?

翌朝は気持ちのいい朝!
朝も温泉に。
昨日よりは温かい気がする・・・
後で伺うと源泉だけではぬるいので、ヒーターで温めているそうです。


入浴後に朝食
ゆっくりご馳走になり、10時ごろチェックアウト・・・するつもりが

お話し好きの女将さんと、話し出したら止まらない姉とタッグを組んだら大変!


ミニチュアダックスの看板犬、ケンシロー君(13歳)も寄ってきて、しばし歓談。

外に出て、また色々なお話を伺いました!
左に見える白い建物が建て増しした新館。
3Fの一番左端の部屋に泊まりました。
中央の建物は昔、湯治場だった所。調理場もあって、湯治客たちで料理を作っていたそうで、材料は調達してあげたりしていたそうです。


この手前の辺りは山菜の宝庫


遠くに見える黄色い花は「ルドベキア」
Googleレンズ検索で覚えました。
ここに書いておけば忘れない(笑)。

ピンクのネジバナも咲いていました。

「植物には全て名前がある。雑草という名前の草はない」
牧野富太郎の言葉でした!


これがミズの茎で

これがミズの実、と教わりました。
昨日の夕食の野菜サラダです。


何だか長くなりました。
その後の旅の話は後日にします。
滝川屋旅館の話はここまで。

オッと一つ、忘れてました!
部屋に行く途中に「滝川屋旅館ふぉとぎゃらりー」という部屋がありました!
昔を忍ばせる石臼だったり蕎麦こね鉢だったり、懐かしいものの展示部屋です。

昔のおもちゃなどのコーナーも。

その中のこれ。
奥のは5つ玉ソロバンですが、手前の14玉が並んでいるこの湾曲したもの、何だかわかりますか?
女将さんに聞き忘れました!
お分かりになる方、ご一報ください!!
賞品はありませんが(笑)

それでは続きはまた・・・

姉に似て私も話が長い・・ですね!

追伸(まだあるんかい!)
ギックリ腰は今のところすごく調子がいいです。
温泉効果なのか?
治る時期だったのか?