歴史・・・!?
Nov
2018
12

昨日帰宅したら家電の留守録ランプが点滅していました。
受話器を取って耳に当てたら懐かしいお声。

「Kです。お店を閉められたそうですね。長い間お疲れさまでした。またお電話します。」

ニュータウンに住んでいらしたのですが、色々なご事情もあって、今は息子さんご夫婦と信州に移り住んでおられます。
90歳ぐらいになられるのではないでしょうか。
どこからの情報なのか、まだ閉めてはいないし・・・とあとから電話をしましょうと思っていたところへ、このKさんとも親しくしていらっしゃったRさんが久しぶりにご来店。そのRさんに

「昨日ね、Kさんから自宅に留守電が入っていたんですよ!」

「あら!お元気だった?そう言えばうちにもこの間電話があって話をしたんだったわ!305が閉まるという話もしたんだったかしら・・・?」

という話から昔の話になり、

「もう何年になる?32年?というと・・・私が44歳の時ね~。『305』は私たちの歴史よね~」

と言われて確かに・・・と心にストンと落ちました。


閉店後、Kさんに電話を入れました。

「お久しぶりです。留守電をありがとうございます。まだ今月末まで営業していますけど。」

「あら、そうだった!私はね、この間Mさんに電話したらお嬢さんから『305が10月に閉めちゃう』と聞いた気がしたから、そろそろお家で落ち着いた頃かな~と思って電話してみたのよ」とのこと。

90歳になられた今でも、お声も変わらず、耳も遠くなさそうですし、昔のこともよく覚えてらして、しばし昔話に花が咲きました。

「私は本当によくそちらでいっぱい買わせていただいて・・」

「はい、本当にお着物とかもたくさんお買い上げいただきましたね。」

「今もね、その時に買ったもの、着させていただいていますよ。」

「ありがとうございます。きょうね、Rさんが久しぶりに見えてKさんのお話していたんですよ。それで『305は私たちの歴史よね~』って言われて・・・」
とここで何だか急にグッときてしまって。
そしたらKさんも

「本当に305のことを思い出したら涙が出てきちゃってね!」と。


いつまでも昔の話をしていたらキリがないほど。
懐かしいひと時でした。