沃土会へ
Jan
2020
26

昨日は、我が生活クラブ志木支部で企画した「沃土会」というところの生産者見学会でした。
「沃土会」とは深谷ねぎで有名な深谷にあり、化学肥料や農薬に頼らない土作りをして農業の土台を作り、これから就農する人につなげる将来への想いを持った生産者さんの集まりです。
その畑で収穫体験をさせていただき、そのあとその沃土会さんで収穫された野菜を使ったレストランでランチを・・・という企画でした。

土曜日の天気予報はちょっと前までは雨か雪になるかも・・・ということでしたので心配性の委員長さんがレンタルのマイクロバスにスタッドレスをお願いしようか、とか、レストランの予約の金額が4万円を超えないと貸し切りにしてもらえないので(貸し切りじゃないとマイクロバスが停められないそうで・・)、参加者人数の増減に一喜一憂したりして、支部の一大イベントの準備も念入りでした!

それなのに、お天気に思いがけず晴れマークがついたのは良かったのですが、朝、目覚まし時計が鳴ったのは少し無視して、布団から出られないでいたらLINEの着信音が・・。
前日に今回担当の消費委員さんとのグループラインに招待してもらったばかりのLINEに委員長さんから。
「ごめんなさいm(__)m
とても気持ち悪いです。下痢も何度かしてしまいました……
今日は行けそうにありません……」
というロングライン。
「え~っ!」と飛び起きた私。
次々とLINEのメンバーから届き、集合時間前に持ち出す書類がある場所の鍵の開閉の件やらでバタバタ。
委員長さんも具合が悪いのに色々な指示を出して大変だったでしょう!

とりあえず何とか無事予定時刻に出発できました!

この見学会は委員長さんがどうしても行きたいと、秋は他の行事で手一杯。
夏も「非常食試食会」に「食育講座」があるので1月しかない、という
「冬なのに畑の見学会?」
という消極的な意見も物ともせず、通した企画なのでした!

その委員長さんが行けないなんて・・・
まったく、神も仏もないとはこのことです!

でもね、行ってきましたよ!
深谷までレンタルのマイクロバスで職員さんの運転で、事故渋滞があったので2時間ほどかかって到着。
中で沃土会さんの説明を1時間ほど受けました。
化学肥料を使わず有機質をたっぷりと入れ、微生物が繁殖し分解することにより腐植物の多い土壌を作る・・・このことを「沃土」というそうです。
関東北部のこの深谷地域は、北は利根川岸、南は荒川に挟まれた肥沃な沖積層地帯で、冬野菜の適地だそうです。
この「肥えた」土地に対し「痩せた」土地では、さつま芋や西瓜が栽培されます。
土質によって育つ野菜も違うのですね。

奥の壁に掛けられた「身土不二」という書。
これは季節ごとにその地域で出来たものを食べることが身体にいい、という意味です。
沃土会さんは四季に合わせた野菜を作り、旬のものをその時期に作るということをしています。それが野菜本来の特性、栄養価も増してくれるそうです。

また、最近は「無菌、無菌」と菌を嫌う傾向にありますが、そうしてしまうと人間の身体の中の腸内細菌がアンバランスになってしまって、免疫力や体力が落ちてしまいます。無菌がいいということは絶対にないそうです。体内の貴重な菌をバランスよく保つということが健康にもいいし、同じように土作りにもいいのだそうです。
こういった微生物農法により、無農薬・減農薬の野菜が実現しているのですね。

さて、いよいよ収穫体験です!
歩いて5分ほどの畑へ。
冬はやはりお休みしている畑も多いですね!


着いたところは人参畑。

生産者さん曰く
「これはゲノム編集した人参です」
一同
「え~っ!うそ~!?」
生産者さん
「うそです(ニヤッ!)」
私なんか、一瞬、比較して栽培しているのかと・・・
な、わけないです!!

「黒田五寸人参」です。
柔らかくて甘みが強くて香りがいい…これ以上のものはないというモノだそうです。

そんな人参を一人5本も持って帰っていいと!

収穫体験と言ってもスコップで掘り起こしてくれたものをちょっと引き抜くだけ

こんなに小さな人参も掘り出してしまって、土の中に入れておいてあげればまだ成長するのでは?と思いましたが、もうこれ以上は成長しないそうです。

で、家に持ち帰って広げた収穫物。
一人5本なのに!?
と、お思いでしょうが、
「小さいものは数に入れずに」とか
「そこにあるあとから掘り出したものも持って行ってください!」と言われたからですよ!
そして帰ったらすぐに葉を取って、泥をサッと落として保存してください、とのことでしたので洗って並べました。
あまりゴシゴシこすると薄皮も取れてしまうので、サッと泥を落とす程度にということでしたが、掘りたてだからでしょうか、こんなにきれいになりました。
ちなみに人参の先っぽが尖っているものより、丸みがある方が十分成長しているということで美味しいそうです。左側より右側の方の人参ですね。

こんなに食べきれないので委員長さんに少し、お土産としてお届けしましたよ!

そのあと、この沃土会さんの野菜を使ったレストランへ。
疲れたので、続きはまた明日。