状況証拠
Apr
2012
17
先日レジを締めた後、105円の不足がありました。 合わないことはよくあることで(良くはないけどsweat01)、それを解明するのが手腕の発揮しどころ。 レジのレシート記録から参加料の部門での不足が判明。 その前に参加料の金額をノートに転記している際に、1点だけ出品されたある方の預かり証で、お客様控えを切っておらず、しかも参加料記入欄も未記入になっているのがありました。 「ん?この人の参加料貰っていないのかな~?」 とちょっと頭の隅に置いといて、とりあえず頂いたことにして計算をしていたので 「やっぱり頂いていなかったんだ、あとでその方に預かり証をお渡しする時に頂きましょう」 ということで一件落着。 翌日、その方から「預かり証をもらい忘れました」の電話がありましたので、参加料未納の旨もお伝えしましたら 「あら、そうだった?ごめんなさいね~」とさっそくお支払いに来てくださいました。 これぞ動かぬ「状況証拠」・・・と解決したはずだったのですが、 その後、その方の出品を受け付けたスタッフに状況を話して注意をしたところ、 「そうそう、ちょうどお昼休みに入るところだったから、慌てていて預かり証を切るのを忘れてしまったのね。でも参加料は頂きましたよ。110円頂いて5円のおつりを渡しましたから・・」 「えっ?じゃあ、この不足は誰のかしら?」 ・・・とまたふりだしに。 結局、まったく別の件のことで判明したのですが、 たまたま、預かり証を切り忘れたことの「状況証拠」がその方を確信犯に仕立て上げてしまい、本当は支払っていたのに「ごめんんさいね、支払っていなかったのね」とまで言わせてしまう・・・もちろんすべてこちらが悪いのですが、この「状況証拠」だけで判断してしまう怖さを、先日のさいたま地裁で死刑判決の出た裁判員裁判と思わず重ね合わせてしまいました。 私が裁判員に抽選で当たってしまったら・・・ もちろん問題の大きさは比べ物にはならないけれど、きちんとした適正な判断が下せるだろうか・・そんな重い課題をもらった今回の一件でした。