過酷な労働
Jun
2022
18

いつもこちらの方が勉強させていただいている日本語教室。
最近は一人の生徒さんを継続して担当しています。

スリランカから今年の2月に来日した若い奥様です。

先日、仕事が決まって明日から働きに行く、という日に色々お互いに片言で様子を伺いました。
日曜日と月曜日の2日間だけ働く、ということ。
お住まいのみずほ台駅から朝霞台駅(朝霞駅かな?)まで東上線に乗り、そこから職場のバスで行く、とのこと。
確か10時からだから9:45発のバスに乗る・・・
という話だったと思います。

ちょうど教材が
「わたしは9時から5時まで働きます。」とか

「わたしは朝6時に起きます。」とか

「銀行は何時から何時までですか。
・・・9時から3時までです。
休みは何曜日ですか。
・・・土曜日と日曜日です。」とか

タイムリーな内容でしたので、
彼女が毎朝何時に起きるか、
仕事は何時から何時までか、
働くのは何曜日かとか、何度も聞いて答えてもらっていました。

毎朝7時に起きている
仕事は日曜日と月曜日
午前10時〜午後4時まで(・・・と確か聞いていました)
なので最寄駅から会社のバスの時間まで聞いていました。

それが土曜日の授業だったので
「じゃ、明日から頑張ってね!!」と送り出しました。

そして何日か後、仕事の感想を聞きたくてウズウズしていたのですが、彼女から信じられない言葉が・・・。
「ヤメマシタ・・」
「え?どうした?」
あんなに張り切っていた様子だったのでびっくりしてしまって・・・。
「サムイ」
「あ〜そうよね!食品関係だから部屋が冷えているのね〜
お国はスリランカで暖かいところだしね〜
ごめんなさいね、こんなこと聞いちゃって・・・」
・・と話しながらまたよくよく聞いてみました。

「お休み時間は何時から何時までですか?」
「3時カラ4時マデデス」
「お昼休みは?」
「?」
「ランチタイムは?」
「3時カラ4時マデ」
「え?12時じゃないの? 仕事は何時から何時まで?」
「7時カラ6時半マデデス」
「へ?」
前に聞いたのとだいぶ違う・・
彼女が勘違いしているのではないかと何度も確認しました!
「朝は何時に起きましたか?」
「5時ニ起キマシタ」
・・・うん、辻褄が合います。
要するにそこの会社は午前7時から午後6時半まで働かせ、お昼休みはなんと8時間後の午後3時から1時間。
途中、トイレ休憩は5分ほどあるようですが、なんたること!
外国人だと許されちゃうのでしょうか!
明らかに労働基準法違反ではありませんか?
それなのに彼女「寒いから」という言い訳だけなんてなんだか同じ日本人として申し訳なくて・・。
「それは、おかしい!辞めて当たり前!!」
と、彼女に憤慨してもどうしようもないんだけど。

ご主人もスリランカ人ですが、先に来日していて既に大きな会社に勤めていらっしゃるので生活は大丈夫だとは思いますが、こういう現実を目の当たりにして驚きを隠せない私です。