齢を取るということ
Mar
2015
09

ここ最近の年月の過ぎ去ることが何と早いこと!
時はずっと同じに刻んでいるのでしょうに齢を重ねるにつれ一週間、一年があっという間に思えるのは何故でしょうかね。

昨日、久しぶりに来店されたMさん。
お歳は90歳をとうに超えていらっしゃりながら一人暮らしでおられる方です。リサイクル品や手づくりの商品もお預かりしています。
先日、体調が悪くてなかなか伺えず気になっているというお電話をいただいておりましたところの久しぶりのご来店でした。

今までのご精算をして、しばらく腰かけておしゃべり。
少し息づかいが荒かったので
「ちょっと苦しそうですけど大丈夫ですか?」
「そう、この間はもう死ぬんじゃないかと思って、息子に何かあったらここにも連絡するように用意してたのよ。店長ね、もう90過ぎると途端にあちこち具合が悪くなるのよ!」
「え~っ!?90過ぎてですか? この間はどなたかが『65歳を過ぎるとあちこちガタがくるのよね~』って仰ってましたけど…」
「65?とんでもない!!」
と即座に否定されちゃいました!
Mさんにとったら65歳なんてまだ青年期なんでしょうね。
だって、ついこの間までダンス(社交ダンスかな?)をされていて、押し花の教室にも通われて作品を305にも出品されて、先日は手袋とマフラーの手編みを出品してくださっていたのですから…。
昔、最初のご主人にひどい暴力を受け…という辛い話から、いい出会いがあって再婚されて、そのご主人も若くして亡くされ、そのご主人の身内のお話とかいろいろ話して下さいました。
人生いろいろです。
305ではたくさんの方の人生を垣間見ることができて、私が生きていくうえでの糧になっています!

そうかと思えば、先日は私と同じ齢のお客様、上のフロアのテーブルに忘れ物があったので、こちらが気付いて裏に預っておき、次に来店されたときにお渡ししました。
そしたら、それをまたテーブルの上に置き忘れていましたので、いらないのものだったのかなあと思いながらも一応また裏に取っておき、また次に来店されたときにお渡ししました。
さすがにご自分でもその忘れっぽさに呆れて、レジの前で隣にいらしたお客様にその顛末をトクトクと話されて店を出て行ったかと思えば、すぐまた戻ってきて上のテーブルからバッグと買い物した袋を持ってきて、ニヤッと笑って出ていきました!
そう、今自分の忘れっぽさに呆れた話を自戒をこめて話していたのに、そのそばからまた忘れものをしていたのです!

ね~、大丈夫?我がご同輩!!