PERFECT DAYS
Feb
2024
14

トイレ詰まり騒ぎの翌日、生活クラブの支部委員会が3時ごろまでありました。
お昼の時間に、委員の仲間に
「『PERFECT DAYS』って映画知ってる?」と聞かれ、知らなかったのでそう答えると
「是非、行って観て!そのあとで一緒に話したいから・・」と。

3時半ごろ帰宅して、ユナイテッドシネマ新座の上映スケジュールを見たら、4時半頃からのがあったので、早速行ってきました。

役所広司主演で東京都のトイレ清掃員の日常を描いたもの。

何とまあ、昨日からトイレづいていること!!

役所広司演じる主人公、平山はスカイツリーの見える浅草あたりに住み、彼の1日はいつもと同じ時間に目覚めて歯を磨き、植物に水をやり、作業服に着替えて出かけます。
いつも朝食は摂らずに家の前の自動販売機で缶コーヒーを1本購入。それのみ。
それを飲みながら清掃用具をぎっしり積んだ軽トラックに乗り込み、いつも決まったところでカセットテープを取り出しカセットデッキに差し込む。
そのPOPな洋曲が何とも懐かしい響き(曲名は何も知らないが・・)。1960年〜70年代の曲でしょう。
仕事場の渋谷へ着くと、手早く、そして丁寧にトイレ掃除をこなす。
いくつかのトイレを回って3時ごろには帰宅。
それから自転車に乗り換え、銭湯へ。
そして駅近の行きつけの飲み屋で軽く一杯。
古本屋で1冊100円の文庫本を手に取り、夜はその本を読みながら寝落ち・・・

こんな日常のルーティンが映像で2〜3日繰り返される。

「ん?何だ・・何が言いたい?」
と不安になってきた。
一つ空いた隣の隣に座ってた人も横目で見たら舟を漕いでました(笑)。

こんなPerfectな一日の中にも突然、いつもと違う事件(?)も起きてくる。
それが後半。
眠気も覚めて惹きつけられる・・
「これは誰?」
って感じで。

たま〜に行く飲み屋の女将が
「え?石川さゆり?」
ラストシーンに出てきた意味深の男性が「三浦友和」

ほぼ役所広司ですが、ホームレス役の田中泯が何故か踊ってたり。

トイレ掃除仲間の後輩、柄本時生のいい加減さ。でも憎めない男という役どころ。

そもそもこの映画、ドイツの監督ヴィム・ヴェンダースが日本(東京の?)の公衆トイレの素晴らしさに触れて、こういうトイレを毎日掃除をしている人にスポットを当て、その日常を描きたいと思い作られたそうです。

確かに、私もテレビのニュースか何かでこの公衆トイレの映像を見たことがありました!

誰も入っていない時はトイレの便器も丸見えのガラス張りの引き戸。
でも入って鍵をカチャッと掛けるとサッと中が見えなくなる・・・
おっしゃれ〜!!

そしてこうしていつも綺麗に掃除してくれる人がいるのですよね!


彼の日常生活の中にも垣間見える知的さと品。
役所広司だからこその映画でした!

そしてこんなところを切り取るこの監督、ブラボー!!!