知花昌一さん
Aug
2021
19

やっとセミの鳴き声と白い雲が浮かぶ青空と暑さが戻ってきました!
心なしか風が少しひんやりしてきたような気もしますが。

昨日の朝日新聞の朝刊の「オピニオン&フォーラム」のインタビュー記事は沖縄の僧侶、知花昌一さんでした。


6年前にコーラスの仲間と指導者の先生とで旅をした沖縄の一日、読谷村のチビチリガマを訪ねてお話を伺うことができた知花さんです。

その時のブログがこちら→◇
(これまた長いのでずっとスクロールして最後の方を)

この昨日の記事では「もとは憧れの日の丸をスポーツイベントの会場に掲揚されたものを引き下ろして火をつけ懲役1年執行猶予3年の有罪判決を受けた」ということから始まって氏の日本に対する気持ちの変遷が書かれていました。

「日本には平和憲法があり、経済的にも豊かになっていた。日の丸は憧れの象徴」だと。

「その後の祖国復帰運動で日本に復帰できれば沖縄の米軍基地はなくなるはずだと信じていたが、ベトナム戦争の拠点に使われ、そのまま日本に返還されるとわかってきた」という。
そして
「日本は本当に戦争放棄の国なのか。日本という国を問い直す作業が僕の中で始まった。72年に返還が実現した頃、僕はもう日の丸を振らなくなっていました。」

その後、読谷村のガマの調査に参加して「集団自決」の悲劇を世に知らせました。
(そのくだりを6年前のブログに記しました。)


なぜ日の丸を焼いたのかという記者の質問に
「日の丸の強制に抗議するためです。天皇の名で行われた戦争で捨て石にされた読谷村では、日の丸掲揚や君が代斉唱を強要しないでほしいとの民意が強いのに主催者側は地元の意思を踏みにじって掲揚を強行した。誰かが止めて抗議の意思を示さなければいけないと」

6年前に私たちの前で三線を弾き、語ってくださったあの穏やかな知花さんとは違った激しい気概が感じられた記事でした。

日本という国はこの沖縄を犠牲にして生き延びてきたということを肝に銘じなくてはいけないと深く思いました。